【音大生必見】ウィーンでの部屋探し方法とチェックポイント8つ

ウィーン留学

 

ウィーンに来て、ホテルやアパートで仮住まいしているけど、早めに部屋を決めなきゃいけない、いつまでに今の部屋を出ないといけない!となると焦りますよね。

 

どうやって部屋を見つけたらいいのか、音出しはできるのか…
苦労して探したのに、焦って決めて、あとから不備が見つかったりしたらツライです😭

 


そんなあなたに、ウィーンにミュージカル留学し、今年で
在住8年の私が、これまでの経験と、周りの友人たちが経験したことを含めて、家探しの方法とポイント8つをまとめました。

 

 


ウィーン・ミュージカル留学についてはこちらの記事にまとめています⇩
ミュージカル留学の穴場 オーストリア・ウィーン!【体験談】

 

 

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ウィーンにある部屋のタイプ

ウィーンで部屋探しをする場合、まず一人暮らしルームシェア(WG)学生寮の選択肢があります。

一人暮らし

ルームシェアや学生寮に比べると費用が高くなりますが、ストレスなく生活ができ、音出し練習も快適にできます。

賃貸契約やインターネット、電気・ガスの契約など、初めに自分でやらないといけないことが多いので、ルームシェアや学生寮に比べると少し手間に感じるかもしれません。

 

ルームシェア(WG)

ルームシェアはドイツ語では WG(Wohngemeinschaft)と呼ばれ、たいていの場合、キッチン、シャワールーム、トイレなどが共同で、自分の部屋が一部屋ある、といった感じです。

WG は家賃が抑えられ、音楽留学生や音楽家同士で住めば音出しも気兼ねなくできます。

同居人とのトラブルがなければ、安く住めてホームシックになることもなく、楽しく過ごせると思います。

 

学生寮(Studentenheim)

学生寮は一般の物件に比べて家賃が安く、部屋のタイプはルームシェアだけでなく、一人部屋もあります。音楽用の練習室が付いている学生寮もあるようです。

 

 

ウィーンでの部屋探し方法

「ウィーンの森の散歩道」掲示板

 

ウィーンに住む日本人の方々が情報交換できるインターネットサイトです。
空き部屋の情報や、アルバイト情報、不用品の売り買いなど、様々な用途で利用できます。

 

ここで部屋探しをするメリットは、

・日本語でやり取りができること
・たいていの場合、その部屋に住んでいる、または住んでいた人からの情報

という点です。

 

完全帰国や引越しで、自分の使っていた部屋を引き継いで使ってくれる人を探していたり、ルームメイトを募集していたりと、不動産屋さんからではなく、実際の住人が書き込みをしていることが多いです。

そのため、住み始めてから話が違っていた、などというトラブルを避けることができます。
また、音楽留学をしている学生や音楽家の方が多いので、楽器演奏可能な物件も見つけやすいです。

 

 

掲示板を見てみる

こちらはアナログな掲示板です。

 

学校の掲示板

大学や語学学校などの掲示板には、よく物件の情報が貼られています
自分の通っている学校でなくても、校内に掲示板を見に行くことはできるので、足を運んでみても良いかもしれません。

また、音出し可能なお部屋を探している場合には、音大の掲示板を見に行ってみるのも良いと思います。

ウィーン私立音大(MUK)
ウィーン国立音大(mdw)

 

日本屋さんの掲示板

日本食材店の日本屋さんの店内にも小さな掲示板があり、日本人の方がお部屋の情報を張っていることがあります。

また、お店の方に部屋探しをしている旨を伝えると、情報を持っている方を紹介してもらえる可能性もあるので、聞いてみても良いかもしれません。

 

インターネットサイトから情報を探す

ここからの物件情報は不動産屋さんが載せているものも多いので、仲介手数料(Provision)がかかる場合があります。

willhaben

オーストリア国内の物件を探すことができます。
ここは日本のメルカリのようなサイトで不要になったものの売り買いなどに使うこともできます。

 

facebook marketplace

フェイスブック内のマーケットプレイスにも物件の情報が出ています。

 

flohmarkt.at

オーストリア国内の物件を探すことができます。

このサイトでは、例えばピアノの先生が生徒を募集したりすることもできます。
音楽を教えるために、生徒さんを募集するためにこのサイトを使っている方もいるようです。

 

WG-GESUCHT.de

WG 専門のサイトです。

 

学生寮専門サイト

以下は全て学生寮専門のサイトです。

STUDIUM.AT

STUWO

home4students

OEAD

 

 

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部屋探しの際のチェックポイント

 

部屋の見学に行く際に、見ておいた方が良いポイント8つをまとめました。

 

 

建物の種類

ウィーンの物件には Altbau(アルトバウ)Neubau(ノイバウ )があります。

 

Altbau

第2次世界大戦頃までに建てられた古い建物で、Neubau に比べて家賃が安いことが多く、窓が大きい、天井が高い、壁が厚いなどの特徴があります。
音がよく響いて、歌うと気持ちいいです😊

 

こちらは私のアウトバウでの体験記です⇩

 

Neubau

戦後に建てられた新しい建物で、日本のマンションのような感じです。
Neubauは壁が薄いことが多いため、音出し可能と言われていても、住んでみたら苦情が来た、ということを割と頻繁に聞きます。Neubau にグランドピアノを入れるのはやめておいた方がいいと思います。

 

音に関する苦情は、個々のケースによって異なるので、Altbau でも苦情が来ることはあります。前に住んでいた人も音楽家で問題なく住んでいたとか、建物の住人が音出しする人が多かったりすると、トラブルになることは少ないです

 

 

建物の階

日本の1階 = オーストリアの地上階(Erdgeschoss)
日本の2階 = オーストリアの1階(Erster Stock)

になります。

地上階は防犯上の心配や、窓を開けると道路からの音や人通りが気になるなどのデメリットがある分、家賃は安いです。

また、上の階に比べて日当たりが悪いこともあって、部屋が涼しいことが多く、夏は快適です。
(ウィーンの住居にはたいていエアコンはついていません。)
変わりに、冬はとても寒くなるので、暖房機能をよく確認したほうが良いです。

 

暖房

私がこれまでに経験した暖房の種類はセントラルヒーティングガス暖房オイルヒーターという3パターンです。たいていの場合、このどれかになるのではないかと思います。

 

セントラルヒーティング

部屋に通っている菅にお湯が流れることで部屋全体を温めてくれる暖房システムです。
この3種類の中でセントラルヒーティングが一番コスパが良く、暖かいと思います。

 

ガス暖房

ガス菅の通った暖房装置が部屋に設置されていて、この内部にライターなどで火をつけて、部屋を温めます。これは部屋が温まるのにものすごく時間がかかるので、基本的に冬の間は火をつけたままにします。セントラルヒーティングに比べて、部屋が暖かくなりにくいです。

 

オイルヒーター

部屋に特に固定された暖房器具はなく、電気コンセントに差して使うオイルヒーターが部屋にありました。これは暖房を強くすれば、ガス暖房よりは暖かかったですが、電気代が高くなってしまいました

 

オーストリアの光熱費

オーストリアの光熱費は、昨年の利用した光熱費を翌年払う、というなんともややこしいシステムになっています。

日本のように毎月自分が使った分の料金を払う、のではなく、去年使った分の料金を今年払います。

同じ部屋に住み続けていれば、去年も今年も自分の利用分ですからいいのですが、厄介なのは引越しして新しい部屋に入居した時です。

入居した年は、去年までそこに住んでいた人の利用分を1年間払うことになります。

前に住んでいた人が家族で住んでいたり、大量の電気ガス利用をしていると、入居した年の光熱費が高額になってしまうことがあります。

もちろん、次の年の領収書で計算されて返金されるので、最終的には他人が利用した分を支払うことはありません。しかし、どんなに高額になろうとも、入居した1年目はその光熱費をひとまず払うしかありません😥

その逆に、入居した年の光熱費がすごく安くなることもありますが、その場合もあとからきちんと請求されます😅

 

 

給湯器

ボイラー式給湯器(Boiler)循環式給湯器(Durchlauferhitzer)があります。

 

ボイラー式給湯器

設置されているタンク内のお湯が一度空になると温めるのに時間がかかるので、大量のお湯を使い続けることができません。タンクはシャワールーム付近についていることが多いと思います。

 

循環式給湯器

これは瞬間湯沸かし器なので、お湯がなくなる心配はなく、オススメです。
住居者は1年に一度、自費で業者さんにガス給湯器のメンテナンスをしてもらう義務があります。

 

 

古いタイプのものと新しいタイプのものがあります。古いタイプは、二重窓で窓枠が木製です。新しいタイプに比べてすきま風が多く、少し寒いかもしれません。

また、ウィーンの家の窓には基本、網戸が備え付いていません。

それがゆえに起きたハプニング体験談です⇩

 

家具・電化製品・インターネット

家具や電化製品、インターネットは部屋によってすでに設置されている場合と、空の部屋に自分ですべて用意するパターンがあります。問い合わせや見学の際に何が付いていて何が付いていないのか、確認したほうが良いです。

また、物件の案内に “Ablöse ◯◯ユーロ” と書かれているものがありますが、これは前に住んでいた人が置いていく家具を買い取る金額で、必要なくても断ることができない場合があるので、確認してください。

 

部屋を借りられる期限

その部屋を借りられる期限がいつまで、と決まっていて、更新ができないという物件もあります
予定している滞在期間住めるのか、更新はできるのか、は不動産屋さんや大家さんに確認した方が良いです。

 

敷金・礼金

敷金(Kaution)はたいていの場合、家賃の3ヶ月分で、契約の時に支払います。
部屋に特別大きな損傷がなければ、退去する時に返金されます。

※見学の際に目立つ傷や汚れがある場合には写真を取っておいたほうが良いです。

礼金(Provision)の有無は場合によって異なるので確認してください。これは仲介手数料なので返金はされません

 

 

オペア(Au pair)で家を探す

あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、オペアとは現地の家庭で、住み込みで家事や育児を手伝うことで、部屋と食事のサポートを受けるというものです。また、ホストファミリからー家事や育児の報酬がもらえるようです。

もちろん一定時間は家事・育児をすることになりますが、家賃や食費をかけずに家を見つけることができます

オーストリアにはオペア留学の制度もあり、現地の方と同居することで、オーストリアの文化や言葉を学ぶことができます。

オペアのホストファミリーは以下のサイトから探せます⇩

 

 

私の短期留学中の最初の1カ月は、オーストリア人ご一家の一部屋を間借りしていました。

食事などの生活はすべて分かれていたので、気楽に過ごすことができました。
また、音楽好きなホストファミリーで、部屋で歌の練習もできました。

3人の子供がいて、末っ子の小学生のダビッドが、よく私がドイツ語の宿題をしていると手伝ってくれました😆

母子家庭で、お母さんのペトラは語学学校で先生をしていました。

住み始めて2週間くらいの日曜日朝、ペトラが、一緒に朝ごはん食べない?と誘ってくれたので行ってみると、ペトラのお友達も来ていました。

ペトラが紹介してくれたのですが、そのお友達は当時ウィーンで上演中だったミュージカル「エリザベート」のフランツ・ヨーゼフ役で出演中のヴォルフガング・ポストルバウアーさんでした!

朝ごはんそっちのけですぐに部屋からエリザベートの楽譜を持ってきて、デュエットしてもらいました😆

その後、一人暮らし用のお部屋を見つけて、引越したのですが、ホームスティのお陰で素敵な人たちとの出会いがありました😊

 

ウィーンでの生活費やアルバイト、日本からの送金方法についてはこちらの記事にまとめています⇩
東京より安いウィーン留学生の生活費、バイト事情を公開!送金方法は?

 

 

あたなたの部屋探しに役立ちますように。

 

 

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