【ウィーン在住8年の私が紹介】ミュージカルが観られる劇場6選 

ウィーン留学

音楽の都ウィーンといえば、クラシック音楽、オペラ、オペレッタをイメージする方が多いと思います。

そんな音楽と舞台の土壌がしっかりとあるウィーンだからこそ、実はミュージカルもたくさん上演されているのです。

ここでは、ドイツ語オリジナルミュージカルに魅了され、ウィーンにミュージカル留学し、現在ウィーン在住8年の私が、ミュージカルが観られる劇場6選を紹介していきます!

 

ミュージカル留学については以下の記事で詳しく書いています⇩
ミュージカル留学の穴場 オーストリア・ウィーン!

 

 

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【ウィーン】ミュージカルが観られる劇場

ライムント劇場(Raimund Theater)

ウィーンのマリアヒルフ地区に位置し、地下鉄6番のGumpendorfer Straße駅から徒歩2分です。

1893年に建設されて以来、オペレッタを上演していた劇場ですが、1976年以降ミュージカルが上演されるようになり、現在はミュージカル専用劇場です。

「エリザベート」「モーツァルト」「ダンスオブヴァンパイア」などのドイツ語オリジナルミュージカルのほか、「マンマミーア」「美女と野獣」「レミゼラブル」「コーラスライン」などのブロードウェイミュージカルやロンドンミュージカルなどが上演されています。

私がウィーンで最初に訪れた劇場で、再演されていた「エリザベート」を観劇しました。

チケット料金は€5€170で、私は学校終わりによく€5立ち見チケットを買って観に行っていました。
平日は空席がある場合が多く、途中で空いている席に座らせてもらえたので快適でした😊

26歳までの学生は、レストプラッツカルテ(Restplatzkarte)というチケットを買うことができます。これは当日、開演の2時間前から購入可能で、その時点で空いている全てのカテゴリーの席を15で買うことができます!

字幕は英語のみです。

以前ミュージカル「ミスサイゴン」のキム役のオーディションで、ライムント劇場のリハーサル室で歌う機会がありました。さすが19世紀に建てられた劇場だけあって、だいぶ年季が入っていました。オーディションには落ちてしまいましたが、憧れのミュージカルのリハーサルが行われてきた場所で歌うことができた幸せな時間でした😊

公式サイト⇩

 

ローナッハー劇場(Das Ronacher)

ウィーンの中心、インネレシュタット地区に位置し、多くの観光客が訪れるシュテファン大聖堂(地下鉄1、3番のStephansplatz駅)から徒歩9分です。

1872年にウィーン市立劇場として建てられました。

現在はライムント劇場同様にミュージカル専用劇場として「エヴィータ」「メリーポピンズ」「シスターアクト」など数々の大作ミュージカルが上演されています。

チケット料金などのシステムはすべてライムント劇場と同様です。

公式サイト⇩

 

フォルクスオーパー(Volksoper)

ウィーンのアルサーグルンド地区に位置し、地下鉄6番のWähringerstraße-Volksoper駅から徒歩1分です。

ウィーンで2番目に大きなオペラ劇場で、1897年の設立当初は演劇の専用劇場として使われていましたが、その後オペラを上演するようになり、現在はオペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエを上演しています。

ライムント劇場やローナッハー劇場が比較的新しくポップス要素の強いミュージカルを上演するのに対し、フォルクスオパーでは「キスミーケイト」「マイフェアレディ」「ハウトゥーサクシード」などのクラシカルなミュージカルを多く上演しています。

チケット料金は6~200の幅があり、立ち見席です。

ここでは私は10の見切れがある席をよく買っていました。
1階席で舞台に近いのですが、柱などの関係で舞台が見切れてしまうために安い席です。

上記の2つの劇場と同じく、フォルクスオーパーにもレストカルテ(Restkarte)があります。当日の開演2時間前より26歳までの学生は12で、その時空いている全てのカテゴリーのチケットを買うことができます。

ある日の授業終わり、開演時間に間に合わず、入れてもらえるタイミングまでロビーで待っていたことがありました。(上演中は他のお客さんや上演の妨げにならないために、曲やシーンの切れ目まで中に入れてもらえないことがあります。)

ロビーのドア前で、私に付いてくれていた案内係りのお姉さんと話していたお兄さんが、私に、

「この曲が終わったら一緒に入ろうね~」

と言ってくれて、親切なお客さんだなぁ、と思って一緒に中に入ると…

突然歌い出した!!!

なんと主演の役者さん!!
…なんてこともありました😆

公式サイト⇩

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ミュージアムクォーター ホールE・G(Die Halle E+G im MuseumsQuartier)

こちらのホールは、ウィーンミュージアムクォーター(美術館、カフェ、レストラン、劇場が集合するカルチャーエリア)内にあり、ホールEとホールGの2つがあります。ウィーンのノイバウ地区に位置し、地下鉄の2、3番のMuseumsquartier駅、あるいはVolkstheater駅から徒歩4分です。

こちらのホールは、客席を外して広いフラットスペースにすることもできるので、ミュージカル、ダンスの公演のほか、様々なイベントにも使われています。

ホールHでは、国内のミュージカルだけでなく、海外からの来墺ミュージカル公演も行われています。2005年フランク・ワイルドホーン作曲のミュージカル「MITSUKO」が一路真輝さん、井上芳雄さんらによって上演されたのもこの劇場でした。

ホールGは規模が小さく、コンテンポラリーダンスなどの公演に使われることが多いです。

以前オーストリアの舞台制作会社で働く機会があり、この劇場でアシスタント・通訳として多くの時間を過ごしました。週替わりくらいのペースで次々と海外からの来墺公演を受け入れ、若手演出家によるパフォーマンスや、ジュード・ロウ主演のミュージカルが行われました。

公式サイト⇩

 

ウィーナー・シュタットハッレ(Wiener Stadthalle)

ウィーナー・シュタットハッレは、ウィーン15区、地下鉄6番のBurggasse駅から徒歩3分の位置にある、多目的室内アリーナです。

国内外の人気歌手がライブを行ったり、ミュージカルのガラコンサートが開かれることもあります。

チケット料金は演目によって様々なので、公式サイトから確認してみて下さい。

公式サイト⇩

 

【リンツ】ミュージカルが観られる劇場

リンツ州立劇場(Landestheater Linz)

オーバーエースタライヒ州の州都であるリンツにある劇場です。
ウィーンから電車で1時間15分ほどのリンツ駅から徒歩7分の位置にあります。

リンツ州立劇場は、主にオペラ、ミュージカル、コンテンポラリーダンスを公演する大劇場に加え、演劇専用劇場があり、オーバーエースタライヒ州最大の劇場です。

これまで紹介した劇場がヨーロッパの歴史的建物の外観であるのに対し、2013年にオープンした大劇場は最新技術の揃ったとてもモダンな外観です。

リンツ州立劇場が他の劇場と異なる点は、ミュージカル専用のアンサンブルキャストを持っており、「パリのアメリカ人」のドイツ語圏初演や新作ミュージカル「琥珀色の目をもつうさぎ」の初演など、定番の人気ミュージカルのみならず、様々なミュージカルを上演していることです。

 

私自身、この劇場のミュージカル「ラザルス」のキャストとして、オーストリアでミュージカルデビューしました。「ラザルス」もまた、上演される機会の少ない作品で、内容も複雑で、作る側も観る側も一筋縄ではいかない作品でした。
評論は様々ありましたが、私はただ ”当たる” 作品だけをやり続けるのではなく、新しい作品に挑戦する姿勢を崩さないこの劇場のチームと、一緒の作品を作ることができたことをとても誇りに、幸せに思っています😊


現在コロナウィルス感染拡大の影響で、オンデマンド公演のみ行われています。

劇場が通常通りオープンしたら、下記の公式サイトからチケット料金など確認できます。

公式サイト⇩

 

以上、ウィーン在住8年の私が紹介する、ミュージカル劇場6選でした。

オーストリアに訪れた際には、ぜひ足を運んでみて下さい😊

 

チケットの購入方法について

日本からオーストリアに渡航される場合は、あらかじめ各劇場の公式サイトからオンラインでチケットを購入するのが一番確実で簡単だと思います。
公式サイトはドイツ語から英語に切り替えが可能です。

希望する公演と日にち、座席、枚数を選択し、クレジットカードで支払いをすると、自宅でチケットがプリントアウトできます。

 

ミュージカル以外のオペラ、オペレッタ、演劇の劇場やコンサートホールについては以下の記事にまとめています⇩
【ウィーン在住8年の私が紹介】1度は行きたいオススメの劇場6選

オーストリアの夏の音楽祭、野外オペラ、ミュージカルについては以下の記事にまとめています⇩
【音楽祭】夏のオーストリア観光にオススメ!オペラ野外劇場10選

 

 

あなたのオーストリア滞在が特別な時間になりますように。

 

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