【ウィーン在住8年の私が紹介】1度は行きたいオススメの劇場6選

ウィーン留学

 

ウィーンを訪れたら劇場に行ってみたいけれど、どの劇場がオススメなの?
どこで何が観られるの?

そんなあなたに、ウィーン在住8年の私がオススメの劇場6選を紹介します!


ここではクラシック音楽、オペラ、演劇の劇場を紹介しています。
ミュージカルが観られる劇場については以下の記事をご覧ください⇩
【ウィーン在住8年の私が紹介】ミュージカルが観られる劇場6選 

 

 

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ウィーンで1度は行きたいオススメの劇場6選

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)

ウィーンの中心、インネレシュタット地区に位置し、地下鉄1、4番のKarlsplatz駅直結です。

オーストリアで最も大きく、世界中から超一流歌手が集まる劇場で、オペラ、バレエの上演に加えて、1年に1度、オペラ座舞踏会が開かれます。

1869年に建設され、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」でこけら落としされた劇場ですが、第二次世界大戦でその大部分が失われてしまいました。1955年に再建されたのが今の建物です。

世界最高峰のオペラはもちろん、夜にライトアップされた建物はとても美しく、ウィーンに来たらぜひ一度は訪れてほしい劇場です。

公演のチケット料金は10~200ユーロの幅があります。
10ユーロは立ち見席で、公演当日の開演80分前から当日券売り場で販売されます。
(劇場の会員になると、割引や立ち見席の事前予約ができるようです)

この劇場では各座席ごとにモニターが付いていて、日本語字幕を設定することができます

観劇する際の服装は、ドレスコードがあるので、ジーンズなどのあまりにラフな格好は避けたほうが良いです。

 

 

初夏になると、劇場わきの野外に巨大スクリーンが設置され、中の公演がライブ中継されます。

良質なオペラを散歩がてらに無料で観られるなんて、さすがウィーンです😊

 

 

ウィーン国立劇場の後ろ側には、サッハトルテの本家、ホテルザッハーとカフェがあるのですが、ある時、日本から遊びに来てくれたお友達と劇場周りを散歩していたら、ザッハーのカフェからテノール歌手のローランド・ヴィラゾンさんが出てきた、なんてこともありました😆


オーストリアでは7、8月は夏休みで、ほとんどの劇場で公演が行われていません。
その代わりに、夏限定の野外劇場が各地で設営されます。

オーストリアの夏の音楽祭、野外オペラ、ミュージカルについては以下の記事にまとめています⇩

 

この国立オペラ座も7、8月は通常の公演は行われませんが、劇場内のガイドツアーは開かれています。日本語のガイドツアーもあるので、ウィーンにいらした際はぜひ参加してみて下さい。

ガイドツアーに1人で参加する場合、事前申し込みは不要です。グループでの参加、日本語ツアーの開催時間についてはこちらからお問い合わせ下さい。

公式サイト⇩

 

ウィーン楽友協会(Musikverein Wien)

ウィーン楽友協会は、ウィーンの中心インネレシュタット地区に位置し、地下鉄1、4番のKarlsplatz駅から徒歩6分です。

ウィーン楽友協会は1870年にオープンした大規模なコンサートホールで、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)の本拠地です。毎年元旦に中継されるウィーンフィル・ニューイヤーコンサートはこのホールで行われています。

世界的な音楽家が集まるウィーン楽友協会でのコンサートは、クラシック音楽にあまり興味のない方でもぜひ一度は体験してみる価値ありです。

チケット料金はコンサートの演目によって異なりますが、下記の公式サイトは日本語で表示できるのでこちらから確認してみて下さい。

公式サイト⇩

 

 

私は5~10ユーロほどの立ち見チケットでよく聴きに行っていました。

 

私の父が初めてウィーンを訪れた際、一緒にコンサートに行ったのですが、全く音楽に興味のない私の父もここでのコンサートには感動していました😊
ウィーン楽友協会の他、ウィーン・コンサートハウス(Wiener Konzerthaus)でもコンサートを楽しむことができます。こちらではクラシック音楽に加え、現代音楽、ジャズ、ワールドミュージックなども演奏されています。

 

 

フォルクスオーパー(Volksoper)

ウィーンのアルサーグルンド地区に位置し、地下鉄6番のWähringerstraße-Volksoper駅から徒歩1分です。

ウィーンで2番目に大きなオペラ劇場で、1897年の設立当初は演劇の専用劇場として使われていましたが、その後オペラを上演するようになり、現在はオペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエを上演しています。

チケット料金は6~200ユーロの幅があり、6ユーロは立ち見席です。

フォルクスオーパーにはレストカルテ(Restkarte)というチケットがあり、当日の開演2時間前より26歳までの学生は12ユーロで、その時空いている全てのカテゴリーのチケットを買うことができます。

ここでは私は10ユーロの見切れ席をよく買っていました。1階席で舞台に近いのですが、柱などの関係で舞台が見切れてしまうために安い席です。

公式サイト⇩

 

アン・デア・ウィーン劇場(Theater an der Wien)

ウィーンのマリアヒルフ地区に位置し、地下鉄の1、4番のKarlsplatz駅から徒歩5分です。

1801年の開館以来、数々のオペラ、オペレッタ、ミュージカルが上演され、1983年にはミュージカル「キャッツ」のドイツ語圏初演、1992年にはミュージカル「エリザベート」の初演が行われました。

現在はウィーンで3番目のオペラ劇場として、バロックオペラから現代オペラまで、主に現代的な演出で上演されています。

チケット料金は5~150ユーロの幅があり、5ユーロは立ち見席です。

立ち見席については、公演の1週間前から事前購入が可能で、また当日券売り場では、公演開始の1時間前から直接買うことができます。

公式サイト⇩

私はこの劇場で収録されたミュージカル「エリザベート」のDVDを観たことがきっかけでウィーンにミュージカル留学しました。

ミュージカル科卒業後、オーストリアの舞台制作会社でアシスタントととして働く機会があり、この劇場のオペラ制作チームの一員として参加したことがありました。
日本で学生時代、DVDで何度も何度も見ていた憧れの劇場で、朝から晩まで働くことができて、とても幸せな時間でした😊

ミュージカル留学についてはこちらに記事に書いています⇩
ミュージカル留学の穴場 オーストリア・ウィーン!

 

 

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ブルク劇場(Burgtheater)

ウィーンの中心インネレシュタット地区に位置し、ウィーン市庁舎の真正面(地下鉄2番のRathausplatz駅より徒歩7分)にあります。

旧ブルク劇場は1748年に建設され、多くのオペラ、演劇が上演されてきました。モーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」や「フィガロの結婚」が初演された劇場でもあります。

1888年に劇場が移転・再建設され、現在はドイツ語圏最大の演劇専用劇場となっています。

チケット料金は8~64ユーロの幅があります。

私は以前、ブルク劇場で「ロミオとジュリエット」を観劇しました。
今まで音楽なしのストリートプレイは、小さな劇場で見ることが多かったのですが、この劇場の座席数は約1200席ほどあり、かつて観てきた演劇とは違う体験でした。
多くの観客が静寂の中で物語を見守り、ある種その物語の世界を観客も含めた劇場全体で作り上げているような、とても印象的な観劇でした。

公式サイト⇩

ブルク劇場に付属する小劇場として、アカデミー劇場(Akademietheater)があります。こちらでは若者向けの演劇作品を多く上演しています。
また、ウィーン8区のヨーゼフシュタット劇場(Theater in der Josefstadt)でもたくさんの演劇作品が上演されています。

 

 

フォルクス劇場(Volksthater)

ウィーンのノイバウ地区に位置し、地下鉄2、3番のVolkstheater駅から徒歩1分です。
ウィーンで2番目の演劇の劇場です。

“フォルク”はドイツ語で国民、庶民を意味します。
(自動車メーカーの「フォルクス・ワーゲン」は”国民、庶民の車”という意味です😊)

ブルク劇場が皇帝によって建てられた ”宮廷の人々のための劇場” であったのに対して、このフォルクス劇場はその名前の通り、王宮に対抗する作品を生み出す ”民衆のための劇場” として、詩人で作家のルードウィッヒ・アンツェングルーバーによって建てられました。

チケット料金は演目によって異なりますが、オペラ、ミュージカルと比較すると安く、私は10~30ユーロほどでチケットを購入していました。

公式サイト⇩

 

 

以上、1度は行きたいオススメの劇場6選をご紹介しました。

 

ここまではウィーンの定番の劇場を紹介したので、最後にひとつおまけの番外編です!

 

【番外編】シューベルト劇場(Schubert Theater)

ウィーンのアルサーグルンド地区に位置し、地下鉄6番のWähringerstrße-Volkstheater駅から徒歩15分です。

このシューベルト劇場は大人のための人形劇劇場で、
おそらくガイドブックにはあまり載っていないとても小さな劇場です。

公式サイト⇩

 

私は、オーストリア人の人形劇役者さんに知り合ったことがきっかけで、この劇場を知りました。
人形劇にはセリフありのもの、なしのものがありますが、私が最初に観た人形劇「ペーパーマン」は、セリフなしの作品でした。

人形劇役者さんの非常に繊細なコントロールによって、人形が本当に自ら動いているように表現され、またそのほんの些細な間や動きの変化から、言葉を話していないにも関わらず、人形の感情が伝わってきて、目を離すスキがなく、完全にのめり込んでしまいました。

他の劇場では味わえない、特別な体験ができる劇場です😊


⇩人形劇「ペーパーマン」の一部映像です。

PAPERMAN

 

 

チケットの購入方法について

日本からオーストリアに渡航される場合は、あらかじめ各劇場の公式サイトからオンラインでチケットを購入するのが一番確実で簡単だと思います。
公式サイトはドイツ語から英語に切り替えが可能です。

希望する公演と日にち、座席、枚数を選択し、クレジットカードで支払いをすると、自宅でチケットがプリントアウトできます。

 

現在コロナウィルスの感染拡大の影響で、ほとんどの劇場が休演、もしくは無観客演奏会やオンデマンド公演のみを行っている状態です。

 

いち早く状況が回復し、また皆さんが劇場に足を運べるようになりますように。

 

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