海外でミュージカルを勉強したいと思ったとき、
まずはアメリカ・ニューヨーク、そしてイギリス・ロンドンを考える人が多いと思います。
大型ミュージカルのみならず、オフ・ブロードウェイ作品やストリートプレイ、キャバレーなど、魅力的ですよね!
しかし、アメリカの学費は世界一高額であり、奨学金等の援助を受けなければ、かなりの負担になってしまします。
銃社会であるアメリカの治安を心配する方も多いかもしれません。
また、ロンドンは世界一物価の高い都市のひとつであり、
年単位の留学を考えたとき、
家賃や生活費が大きな負担となることが考えられます。
そこで、
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なぜミュージカル留学でウィーンなのか
- ドイツ語オリジナルミュージカルを学ぶことができる
- 憧れの一流ミュージカル俳優陣の指導を受けることができる
- 学費が安い
- 治安がよく、住みやすい
- 日本人(アジア人)であることに希少価値がある
- ヨーロッパ各国へのアクセスがよい
かくいう私も、かつてはニューヨークへミュージカルを学びに行きたいと考えていました。
期待に胸を膨らませ、大学3年生の夏休みに初めてニューヨークへ向かいました。
1週間程度の滞在中、ほかの観光地には目もくれず、ひたすら劇場に通い10本近くの作品を観劇しました。
これまで味わったことのない、とてつもない感動で、鳥肌が立ちっ放し!
もう本当に最高で、ここで勉強できたらなんて幸せなんだろうと思ったのです。
だが、しかし…
本場のブロードウェイミュージカルが私に、とてつもない感動と衝撃を与えてくれるその前に、
マンハッタンの街の悪臭が私の鼻をぶち抜きました。。。
ここには住めないと思ってしまったのです。
タクシーの運転手さんは、昔に比べればすごく良くなったんだよ~とおっしゃっていましたが、私には渋谷の臭いところを10倍にしたくらいの衝撃でした。。。
そんな訳で、私は新たな留学先を探し、ウィーンに向かったのです。
私の行った具体的な留学準備については以下の記事にまとめています⇩
ウィーン・ミュージカル留学を決意してから準備した6つのこと(前編)
ウィーン・ミュージカル留学を決意してから準備した6つのこと(後編)
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ウィーンでミュージカル留学の魅力
1. ドイツ語オリジナルミュージカルを学ぶことができる
ミュージカル好きの方であれば、ドイツ語オリジナルミュージカルのファンの方も少なくないかもしれません。
1992年の「エリザベート」ウィーン初演以来、
「モーツァルト!」「ダンス・オブ・バンパイア」
「ルドルフ」「レベッカ」など、数々のドイツ語オリジナルミュージカルが世界各国で上演されています。
これらのミュージカルを英語圏の留学先で学ぶことは難しく、ウィーン留学だからこそ出来る大きな魅力です。
また、オーストリアはヨーロッパの中でも英語の教育水準が高く、同時に英語を学ぶこともできます。
様々な人種が生活するウィーンでは、オーストリア、ドイツのみならず、アメリカや近年とてもミュージカルがさかんなオランダからの講師など、多国籍で経験豊富な指導者がおり、ブロードウェイやウエストエンド作品も同時に学ぶことができます。
ウィーンのミュージカルが見られる劇場について、以下の記事にまとめています⇩
【ウィーン在住8年の私が紹介】ミュージカルが観られる劇場6選
2. 憧れの一流ミュージカル俳優陣の指導を受けることができる
オーストリア全体の人口を合わせても東京の人口にも満たないウィーンでは、
地下鉄に乗ったら目の前にミュージカルスターが立っていたり、近所に大統領が住んでいたり、
人と繋がれるチャンスが大きいです。👀✨
憧れのミュージカルスターのレッスンを受けるチャンスも身近にあります。
私自身も留学当初から「モーツァルト!」男爵夫人ウィーンオリジナルキャストの方に師事しています。
ミュージカル科の授業内容について、以下の記事にまとめています⇩
ミュージカル科の授業ってどんなことするの?オーストリア・ウィーン留学
3. 学費が安い
1年間の学費(ミュージカル科) | ||
私立 | 公立 | |
ウィーン | 50万円(音楽院) | 25万円(音大) |
東京近郊 | 200万円(音大)/ 150万円(専門学校) | 該当なし |
ニューヨーク | 350万円(専門学校) | 該当なし |
ロンドン | 230万円(専門学校) | 170万円(音大) |
ウィーンにも近年、学費の高い音楽大学もありますが、公立音大は年間では25万円と他の国と比較すると非常に安く、私の卒業した私立音楽院も年間50万円ほどでした。
ウィーンのミュージカル科がある学校については、こちらの記事にまとめています。
4. 治安がよく、住みやすい
ウィーンは、世界の住みやすい都市ランキングで毎年上位にランクインしています。
地下鉄、バスそしてトラムが充実しており、治安もよいです。
地下鉄は始発から終点まで40分程度で行けてしまうほどコンパクトな町で、病院、学校、図書館、スーパー、郵便局など生活に欠かせない施設へは徒歩か、公共交通機関でスムーズに移動できます。
ウィーン留学の生活費については以下の記事にまとめています⇩
東京より安いウィーン留学生の生活費、バイト事情を公開!送金方法は?
5. 日本人(アジア人)であることに希少価値がある
ドイツ語圏へミュージカル留学をしている日本人、あるいはアジア人はまだとても少ないです。
ミュージカル科卒業後、こちらで活動するするのであれば、おそらくオーディションを受けることになると思います。
日本のミュージカルのオーディションでは、白人、黒人、アジア人の役を関係なく、たいていは日本人が演じることになると思います。
しかしドイツ語圏では、アメリカほどではないにしろ、様々なタイプ(肌、目、髪の色、体格など)の役者がいるので、ミュージカルのオーディションでは特に、その作品、役に求められるタイプで振り落とされることが多くあります。
アジア人がエリザベートのシシィを演じることはおそらくないですが、
逆にアジア人の役のオーディションではチャンスが大きくなります。
私自身、同級生のオーストリア人に比べて、明らかに多くオーディションの機会を得ることができたと思います。
6. ヨーロッパ各国へのアクセスが良い
ヨーロッパの中央に位置するオーストリアは、周囲の国々へのアクセスが良いです。電車、高速バス、あるいは格安航空で、ドイツ、スイス、イタリア、フランス、そしてイギリスなどへも大きな時間と費用の負担なく移動できます。
オーストリア国内だけでなく、ドイツ、スイス、そしてイタリア北部のドイツ語圏の劇場、またはイギリスのオーディションなどに挑戦することも可能です。
以上6つ、ウィーンでのミュージカル留学の魅力をご紹介しました。
ここまで良い点をあげたので、ひとつデメリットというか、大変なことをあげるとすると、
やはりドイツ語を勉強しなければならないことです。
ミュージカル科の授業は基本すべてドイツ語であり、ミュージカル劇場もドイツ語で作品を上演しています。
歌詞はオリジナル言語(たいてい英語)で、セリフはドイツ語という形で上演される作品もありますが、ミュージカル留学する以上、ドイツ語と向き合っていくことになるでしょう。
どこを留学先に選ぶにしても、留学前に出来れば一度現地に行ってみて、
自分がそこで頑張れそうか様子を見に行く事をオススメします!
あなたにとってベストな留学先が見つかりますように。
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