【学生ビザ新規】オーストリア・ウィーン滞在許可の申請方法(体験談)

ウィーン留学


留学が決まっていよいよビザの申請をするぞ!となった時、
言葉もまだよくわからないし、現地に友達も知り合いもいなくて聞ける人もいない😭

そんな昔の自分を思い出して、これから申請する方の助けになったらいいなと思ってまとめました。

以下はこれまでに私が実体験したこと、各公式サイト、周りから見聞きしてきた情報です。

必ずご自身で最新の情報を確認しながら進めて下さい。

学生ビザの更新については以下の記事にまとめています⇩

 

 

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オーストリアの学生ビザの種類

オーストリアの学生ビザは2種類あります。

・Aufenthaltsbewilligung “Student

・Aufenthaltsbewilligung “Schüler

Student

大学生、専門大学生(Uni Wien、mdw、MUKなど)が申請するビザです。
卒業後1年間、オーストリア国内での就活のためのビザが申請できます。

ウィーン公式サイト “Student” ⇩

Schüler

オーストリアの認可校(私立音楽院など)の学生が申請するビザです。
卒業後、就活のためのビザは申請できません。

ウィーン公式サイト “Schüler” ⇩


“どちらのビザを申請するのか” は上記の各リンク内の “Voraussetzungen” で確認できます。
心配な場合は、学校の事務に確認すると良いです。

どちらのビザも基本的に1年更新です。

 

 

オーストリア・ウィーンの学生ビザ新規申請の必要書類

必要書類は基本的にどちらのビザ(Student、Schühler)も同じです。
上記各リンク内の “Erforderliche Unterlagen” から必要書類を確認できます。

① ビザ申請用紙(Antrag auf Erteilung einer Aufenthaltsbewilligung )

② パスポート(Gültiges Reisedokument)

③ 証明写真(Aktuelles biometrisches Passfoto)

④ 戸籍抄本 + アポスティーユ→ +ドイツ語認証翻訳(Geburtsurkunde )

⑤ 賃貸契約書(Nachweis des Rechtsanspruchs auf eine ortsübliche Unterkunft)

⑥ 家賃の証明(Nachweis über die Höhe der Miete)

⑦ 健康保険の証明書(Nachweis einer Krankenversicherung)

⑧ 生活費の証明(Nachweis, wie der Lebensunterhalt in Österreich gesichert ist)

⑨ 無犯罪証明書 + アポスティーユ(Führungszeignis)

⑩ 合格証明書(Aufnahmebestätigung)

⑪ 住所登録票(Meldezettel)

⑫ 申請手数料(Antragsgebühr)

 

初回の申請はちょっと書類が多いですね…😅

2年目からはもっと簡単になるので、最初を乗り切りましょう!

 

太字で書いたものは、オーストリア渡航前に日本で準備したほうがよい書類です。

オーストリアででも準備できますが、時間がすごくかかってしまうので、日本で準備されることをオススメします。

 

 

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① ビザ申請用紙

上記各リンク内の “Formular” からダウンロードできます。
Aufenthaltsbewilligung – Antag” です。

1つ目の”Aufenthaltsbewilligung – Antag” をクリックすると、すべてデータ入力してから印刷できます。手書きで記入する場合には、2つ目の”Aufenthaltsbewilligung – Antag” をクリックして下さい。

 

② パスポート(日本)

有効期限は余裕があったほうがいいです。(有効期限1年未満になったら更新できるようです)

申請するビザの有効期限が切れる日よりもパスポートの期限が先に切れてしまう場合、発行されるビザの期限がパスポートに合わせて短くなってしまうようです。
私は以前ビザの更新手続きに1年以上かかったことがあり、その間にパスポートの更新が必要になったことがありました。ウィーンの日本大使館で更新できるので、更新すればいいだけですが、またさらにビザがくるまで時間がかかりました😅

 

③ 証明写真

6ヶ月以内に撮影された、ヨーロッパのパスポート用写真(4,5cm×3,5cm)です。

撮影した日付を確認するためだと思うのですが、証明写真を自分で切り取ってしまうと撮り直しになることがあるので、そのまま提出した方がいいです。

私は地下鉄の駅構内(Westbahnhof、Landstrasseなど)にあるスピード写真で撮ってます。
(6ユーロくらい、小銭を用意しておいた方がいいです)

 

④ 戸籍抄本(日本)

(1) 戸籍抄本をもらう

戸籍謄本でも良いですが、家族ビザの申請がない場合は 、戸籍抄本で問題ありません。
戸籍抄本は本籍のある役所で出してもらえます。
(役所に行けばその場で出してもらえますが、郵送も可能です。)

(2) アポスティーユをつける

 戸籍抄本に外務省でアポスティーユをつけてもらいます。(通常3、4日でできるようです。)

アボスティーユ申請方法はこちら

アポスティーユとは、その書類が ”きちんとしたものですよ” という外務省からのお墨付きのことです。

(3) 翻訳する

 アポスティーユのついた戸籍抄本をドイツ語認証翻訳してもらいます。

翻訳なら誰がしたものでも良いというわけではなく、翻訳されたものにも証明が必要になります。
オーストリア大使館に問い合わせて、認証翻訳士さんを紹介してもらうのが一番確実です。

 

必ず先にアポスティーユつけてから認証翻訳して下さい⚠️
先に翻訳をつけてしまった書類にアポスティーユをつけることはできません。

 

⑤ 賃貸契約書

自分で賃貸契約をしている場合

 Mietvertrag を提出します。

WG (ルームシェア)や間借りをしていて、自分が賃貸契約者(Hauptmieter)でない場合

Wohnrechtsvereinbarung を提出します。
(Wohnrechtsvereinbarung の用紙もビザの申請用紙と同様に上記リンク内の “Formular” からダウンロードできます。)

私の場合は、この Wohnrechtsvereinbarung に加えて、賃貸契約者さんが大家さんと交わした Mietvertrag のコピーの提出も必要でした。

 

⑥ 家賃の証明

私は銀行で家賃を振り込んだ際にもらう、振り込み用紙の控えを提出しました。
家賃の領収書や銀行口座からいくら引き落とされているか、などを提出してもよいと思います。

 

 

⑦ 健康保険の証明書

ÖGK が日本でいうところの国民健康保険のようなものです。こちらの学生保険に加入して証明書を出せば良いです。学生保険の保険料は月額64ユーロ(2021年現在)です。

これに加入すれば、歯医者さんを含む病院(保険の使える医療機関)の費用はかかりません。

私はウィーンの MariahilferstraßeにあるWGKK(現 ÖGK) の窓口で申請しました。

私が保険の申込みで提出した書類は、
・在籍証明書(Inskriptionsbestätigung)
・住所登録票(Meldezettel)
・パスポート
・申込み用紙(その場でもらって記入)
だったと思いますが、最新の情報を確認して下さい。

ここの窓口の方、ハズレの人に当たるとめちゃくちゃ感じ悪いです。
気にしなくて大丈夫です。笑

私の場合、日本で1年間の留学保険に加入していたので、1年目は現地の保険ではなく、日本の留学保険の証明書を提出して審査に通りました。

1年目の申請は日本の留学保険でも大丈夫だけど、2年目以降は現地の保険に入らないといけない(?) という話を聞いたので、2年目からはWGKK(現 ÖGK)に入りました。

最初から現地の保険に入った方が簡単で確実だと思います。

 

⑧ 生活費の証明

“1年間オーストリアで暮らせるだけの貯金がありますよ” という証明です。

・24歳未満 552,53ユーロ
・24歳以上 1000,48ユーロ

1ヶ月あたり(2021年現在)なので、これの ×12ヶ月分です。
24歳以上だと155万円くらいになりますね。

この金額をオーストリアの銀行口座に入れて、残高証明(Kontauszugを出します。

年々この金額が上がっているので、最新の情報を確認して下さい。
家賃がすごく高かったり、役所の担当する人によって、この金額が多少変わることもあるようです。

日本からの送金方法や実際の生活費、アルバイトについては以下の記事にまとめています⇩

 

⑨ 無犯罪証明書(日本)

(1) 無犯罪証明書をもらう

 日本での住民登録がある(または最後の住民登録があった)都道府県の警察署で申請できます。
指紋が取られるので本人が行く必要があります。だいたい2週間くらいでできるようです。
3ヶ月以内に発行されたものを提出する必要があります。

(2) アポスティーユをつける

 戸籍抄本と同じく、外務省でアポスティーユをつけてもらいます。

無犯罪証明書は警察署から封筒に入った状態で受け取ります。
開封すると無効になるので、そのまま外務省に持って行って下さい。
同様に外務省から受け取ったアポスティーユ付きの封筒も、開封せずにオーストリアの役所に提出します。

無犯罪証明書の内容は、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語で併記されているので、翻訳は必要ありません。

無犯罪証明書はオーストリアの日本大使館でも申請できますが、発行まで2ヶ月かかるので、日本から持ってきた方がいいと思います。
※この場合のアポスティーユは、日本大使館で同時に申請できます。

 

⑩ 合格証明書

学校から “Aufnahmebestätigung” をもらって下さい。

 

⑪ 住所登録票

ウィーンの区役所で住所登録した際の “Meldezettel” です。

自分のウィーンの住所がある区の区役所にパスポートと申請用紙(大家さんのサインが必要)を持っていくとすぐに住所登録ができます。⇨各区役所の住所はこちら

申請用紙はここからダウンロードできます。

 

⑫ 申請手数料

160ユーロです。(2021年現在)

 

※申請者が18歳未満の場合、オーストリア国内に住所がある大人から保護者としての証明をもらう必要があるようです。情報を確認してください。


ビザの申請用紙、写真、無犯罪証明書以外のものはすべてコピーを提出します

パスポートは、白紙以外のすべてのページをコピーして持って行きました。
(役所の担当者によって返却されるコピーもあるようですが、オーストリア大使館の在留資格についてのサイトには “白紙以外のすべてのページをコピー” と記載があります。)

役所のコピー機でバタバタとコピーしてると焦るので、すべてあらかじめコピーを取っておいた方がいいです。役所には、原本とコピーの両方を持って行きましょう。
(
コピー機があるお店は “wien copyshop” で検索するとたくさん見つかります。
あと郵便局や学校にもあることがあります。)

 

 

提出先

初回の申請はウィーン市内のどこに住んでいても、Magistrat 35(通称 M35)に書類を持参します。

住所⇨ Dresdner Straße 93, Block C, 1200 Wien

現在はコロナウイルス感染拡大の影響で、個別にアポイントを取る必要がありますが、通常はアポなしで役所の開館時間に持って行けばOKです。


心が折れそうになることもあるかもしれませんが、
みんな似たような経験をしているので大丈夫です😊


あなたの素敵な留学生活がはじまりますように。

 

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